ちゅる旅!

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ちゅる旅!

アジアを旅する新米バックパッカーが旅するときに欲しかった情報を自分で書いてみた。

あなたのための街

やっとブルネイのホテルに着きました。
やれやれ。


そもそも、飛行機を待つのに19時間、着いてから9時間、空港にいたわけです。
辛かった……
でも、ブルネイの人って親切です。
誰に聞いても笑顔で答えてくれるし、話し掛けてもくれるんですから。
お金を下ろす時も、バス乗り場を探す時も、バスに乗る時も、ホテルに着くまでも、散々周囲の皆様のお世話になり。
JAPAN?って結構聞かれました。フィリピンではCHINA?KOREA?って聞かれてたのとは対照的に、皆JAPAN?って聞いてきます。
日本人、意外に多いんでしょうか。


ネットで情報収集をした時によく出てきたのが、『ブルネイはつまらない』。一泊で十分とか観光スポットがないとか、人がいないとか。
でもね、バスに一緒に乗っていて、降りてからもホテルまで連れて来てくれた24歳の男の人が、こう言ったんです。
ブルネイは素晴らしい場所。東京やニューヨークよりも。本当にいいところだから、楽しんでいってね」


……私には、言えないと思いました。
私は、生まれた場所を誇れないです。生まれた国も、正直嫌いになりかけて出てきました。
非国民だと思います。けれど、それでもいいと思える国が、私にとっての日本です。
日本人は大好きですよ、友達も家族も。でも、場がもたらす閉塞感には耐えられなくて日本を出ました。
私や彼と同年代の日本人たちは、生まれた場所を誇っているでしょうか。
日本は素晴らしい、アメリカやフランスよりも。そう、初対面の外国人に胸を張って言える日本人がいるんでしょうか。
……少なくとも、私は、そうは思えません。
そう言えるようになりたくて、彼には強烈な羨望を覚えます。
少なくとも、彼のように言える人がいる以上、ブルネイは誰が何と言おうと素晴らしい場所だと私も思います。
観光のために街はあるわけでもないですから。


これを書き上げて、目の前にあった市場へ向かおうと思います。
先ほどから鶏の声も聞こえてきます。そうそう、フィリピンでは鶏の鳴き声、『ティッティラーオ』っていうんです。
ブルネイでは鶏は何て鳴くんでしょうね。