ちゅる旅!

ちゅる旅!

アジアを旅する新米バックパッカーが旅するときに欲しかった情報を自分で書いてみた。

絶食の薬

カンボジアシアヌークビルにいた時からなので、既に二週間、下痢と時々の腹痛が続いています。
ということで、無事日本、そして地元へと辿り着いた本日、病院に行って参りました。



「たぶん何かに当たったんでしょう」

とても面倒臭そうに、医師はそう言いました。

吐き気もないし、血便さえなければ心配要らない、と言い切ったその医師に、

「絶食が一番。腸を休ませること。冷たいもの、油もの、乳製品は摂らないこと。お腹が空いたら飴玉を舐める。水分は良く摂って、お茶かスポーツドリンクを温めたもの」

そうすらすらと読み上げるように告げられました。



まぁ、当たったんでしょうね。そうでなければ下痢なんてしませんよね。
それくらい私にも分かりますとも。ええ。原因があのフィッシュボールとピクルスを挟んだパンだったのかニラのお焼きだったのか、はたまた汚い店で買ったアメリカチックな包装紙のクラッカーだったのか海辺で食べた魚介類の入ったヌードルだったのか、それは分かりませんけど。



「乳製品も駄目なんですか……?」
「乳製品は基本当たりやすいからね」

……日本で?マジで?乳製品、めっちゃ体に良いって信じてるんですけど。この日本の清潔な環境で乳製品が当たるなんて……。

というか、スポーツドリンク温めて美味しいんですかそれは。
いや、カルピスなら分かる。ホットカルピスめちゃくちゃ美味しいですよね。でも、ホットスポーツドリンクは、果たしてそれは美味しいのか。



と、心の中で一通り突っ込んだところで、彼はさっさとお昼休憩を取りたかったらしく引っ込んでいきました。



その後、薬局で受け取った薬が食後の薬で、私確か絶食しろって言われた気がするんだけど、食事摂らなきゃ食後の薬飲めなくね……?と疑問符を浮かべながらお金を支払って参りました。610円。
病院は1,050円。安い。医療費が安いです。日本って良い国だと思うのはこういう時ですよね。



ということで、帰りの車の中で父親と協議。

「絶食は無理。下痢が続いてもいいからご飯食べたい。せっかく日本のご飯食べられるのに」
「食べながら治せばいいよ」

即、絶食不実行で決議が下りました。食後の薬が効かなかったら絶食してみましょう。……そうなりませんように。



結論。雨季のカンボジアには気を付けましょう。そして血便と吐き気がなければ下痢は大したことはない。
なお、母から届いたメールにも絶食が良いと書いてありましたが、カンボジアにいる私に絶食は無理でした。あれだけ甘いものが美味しい国にいて食べないなんて、拷問であります。

やはり結論は、私は食い意地が張っている、ということにしておいた方がいいかもしれません。